world rock now 20011109
スザンヌ・ヴェガの5年ぶりの新作からまずは一曲聞いてください。Penitent。
一人でもあんなに自信満々で意気揚々としていたくせに今の私は地にも落ちた気分
ここから辺りを見回してみる
どんな選択肢が私にあるのかしら
何が見つかったのか自分でも分からない
許してねこんなに夢中になって
こんなに弱くて
そしてやさしくなくて
それでいてやはり頑なで
っていうPenitentでスザンヌ・ヴェガの新しいアルバムははじまるわけでございますけれども、これがいいんですよみなさん。5年ぶりの新作ということで、スザンヌ・ヴェガのストーリーを知っている人がどれだけいるのかわからないですけれども、LukaとかTom’s dinerねみたいなそういうイメージがあるのかもしれません。ニューウェーブフォークという表現があるのかどうかは知らないですけれども、レコード会社のたたき文句だと「オルタナティブフォーク界の才女」と書いてありますけれども、そういった形でキャリアをスタートしいくつかのヒットソングを出した後、ミッチェル・フルーム(Mitchell Froom)とのコラボレーションによってかなりアバンギャルドでアグレッシブな音楽世界を作りまして、ミッチェル・フルームと結婚して子どもをもうけ、何年間か一緒に暮らしたんですけれども結局別れてしまって、それでいろいろあってじゃあもういっぺん自分の音に戻って作品活動をしようとして発表されたのが、この5年ぶりのアルバムであります。そういう背景をしってこの作品を聞くと結構きますよ。続いては(I'll Never Be) Your Maggie Mayという曲を聞くんですけれども、
あなたのマギーメイに私はなれっこない
あなたが愛して捨ててきた人に
陽の光の中にあなたの顔をみてそして忘れようとする
ベッドの中であたながみているもの私じゃないんでしょうね
女ひとり男と別れとある世界が終わりを告げる
あなたの顔は夢にもでてくるわ
そこでは何もかも見た目とは違っていてあなたは今もって友達みたいに思えるの
あなたはそういう人よ
あなたのマギーメイにはなれないわっていう曲です。